アニメ感想:やがて君になる(2018年・秋)ー キスしたから好きなのか、好きだからキスをするのか
好きですと告白して、互いの同意のもとに交際が始まり、数回目のデートでキスをし、数回目のデートでセックスをする。
このような古いパブリック・イメージが恋愛には存在する。それを誰が定義したのか、何の根拠があるフローなのかは全く分からないけれど。
では実際というか現実というか、多くの人々が経験する恋愛とは、本当に前述のようなものなんでしょうか。(そんなことないですよね。)
そもそも「好きです」と告白したこと、何回ぐらいありますか。
「好きです」と告白して、相手も「私も好きでした」と、交際開始の時点で両想いと呼ばれる状態だったことって、何回ぐらいありますか。
この記事を書いている私が世間ズレしていると言われれば、それまでだ。
しかしきっと、多くの人々は冒頭のパブリック・イメージと合致しないような恋愛のフローだって経験しているはずだし、むしろそのようなイレギュラーの方が多いはずだと信じている。
実のところ、それはイレギュラーでも何でもなくて、パブリック・イメージはあくまでパブリック・イメージであり、他人が勝手に作り上げたフローの一つに過ぎないというだけの話だ。
「やがて君になる」は、そういった恋愛の理想と現実の間に存在する何かを、よく捉えていると感じる。
この記事を書いている時点で5話まで放送されており、とても魅力的な作品だと思ったので、見ながら考えていることをまとめておく。
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アニメ感想:ハッピーシュガーライフ(2018年・夏)ー 全員異常者。怖すぎて目が離せない怪作
ハッピーシュガーライフ。なんと凶悪なタイトルであることか。
この作品は2018年の夏アニメの中で最も目が離せない、戦慄のジェットコースター・アニメとして、私の記憶に残るだろう。
怖すぎる。このアニメは怖すぎるよ。簡単に言うと「ひぐらしのなく頃に」より怖いです。
絶賛放送中で、この記事を書いている今は10話まで終わっている。
それにしても9話は酷かった。称賛の意味で、本当に酷かった。
このアニメは話が進んでいくにつれ、最初はドキドキ・ハラハラだった展開が、段々ともう陰惨・トラウマのレベルの展開になってきて、特に9話は見るのが若干しんどい。
ちなみにジェットコースター・アニメとは、私が勝手に命名したカテゴリであって、一般的なものではない。
ジェットコースターのように「わー!」と言っていれば一瞬で時間が過ぎてしまうような、撮り溜めた後の一気見に適したタイプの作品を、私が勝手にジェットコースター・アニメと呼んでいる。
同じようなジェットコースター・アニメの類に「Another」という作品があって、割と記憶に残っている。しかし「Another」は、まだスカッと終わった方だと思うよ。
「ハッピーシュガーライフ」は、もうスカッと終わりようがないと思う。本当にどうしようもない作品だ。
もちろん称賛の意味を込めて、どうしようもない作品だと言っている。
続きを読む自分のツイートを何度も見返す。そのために9年間、Twitter を使ってきた
気がつけばTwitter にアカウントを作ってから9年が経とうとしている。
私はmixi もFacebook もTumblr もInstagram も開発者用のアカウントしか持っておらず、何かを投稿したことが殆ど無い。
しかしTwitter には現時点で40,000 近くのツイートが投稿されている。
一体これは何だ。何でTwitter だけ、40,000 も投稿しているのか。
まあタイムラインには、100,000〜200,000 以上のツイートを重ねている人間が沢山いるけども。
それにしても私が、Twitter だけ40,000 も投稿するに至ったモチベーションは何なんだろうか。
そんな感じで、ふと興味が湧いたので、赤裸々にログを残しておきたい。今の私にとってTwitter とは何であり、いつまで使い続けるのだろうか。
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最高のカレーとは何か、レストラン吾妻のチキンカレーを食べたことがあるか
最高のカレーって、どんなカレーだと思う?きっと、食べる人を最高に幸せな気分に導くカレーだと思うんだよな。私はそれを作る。一歩も引く気はねえぜ。
先週、レストラン吾妻のチキンカレーを始めて食べた私は、気づいたら上記のようなセリフを他人に言い放っていた。スラムダンクという漫画から言い回しを拝借しつつ、私にとって最高のカレーというものが初めて定義された瞬間だった。
ついにここまで血迷ったか、という感じがする。しかし、それほど、レストラン吾妻でチキンカレーを食べるという行為は私にとって衝撃だったのだ。きっと人生のターニングポイントの一つになるに違いない。そんな確信がある。
これまでの私は、レストラン吾妻のチキンカレーを食べたことがない私だった。これからの私は、レストラン吾妻のチキンカレーを食べたことがある私である。それだけの話なんだけど。
続きを読むフロントエンドエンジニアは安い・速い・高品質という夢の時代の中で、その価値が問われている
その昔、WEB のフロントエンド・HTML 制作とは、安かろう・悪かろうだった。
「安くて」「速い」までは、色んな制作会社やフリーランス、オフショアと呼ばれるアジア諸国のリソースが実現していた。
そして、それらの現場から上がってくるHTML を見ると、セマンティクスもカスケーディングもクソも無く、JavaScript はLint エラーばかりで、動いているだけ。
指示書の読み落としや、ブラウザ対応が甘すぎる成果物が、とても多かったように思う。
しかし現状は、というと。
「安くて」「速くて」「高品質」なリソースが、その辺にゴロゴロ転がっていると感じる。
特に中国・インド周辺のオフショア勢力が実力をつけていくスピードには、本当に驚かされる。
国内のWEB フロントエンド制作の界隈では定期的に、「海外に仕事を奪われる」「AI に仕事を奪われる」という話が盛り上がってきた。
かくして、「安くて」「速くて」「高品質」をアジア諸国が実現しつつあるので、そろそろ本当に時代が変わると感じている。
今回は、そんな感じの話を、あくまで肌感で書き殴っていきます。
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