アニメ感想:けものフレンズ(2017年・冬)


TVアニメ『けものフレンズ』PV 第二弾

 

推薦度:B

 

終わってみれば2017年の冬アニメの中で断トツ、ぶっちぎりの話題作となった「けものフレンズ」の最終回を見終わった。

 

 

今期が始まる前、最もアニメファンの期待値が高かったのは「リトルウィッチアカデミア」だと、勝手に思っている。

しかし中身を開けてみると、各作品が3話目~辺りに入る頃から、もう「けものフレンズ」の話をしている人しかいなかった。

 

そのダークホースっぷりは半端なく、たぶん当時のGoogle で話題のキーワードのグラフを見たら、えらい鋭角になっているはずだ。

涼宮ハルヒの憂鬱」や「魔法少女まどかマギカ」以来の傑作、という声まで聞いた。

ニコニコ動画での再生回数やコメント数を比較すると、既にそれらを超える勢いで伸びているという話も聞いたが、真偽は知らない。

 

実際、「けものフレンズ」は良作だった。

個人的にはそこまで、噂されるほどの熱量を持って見ることはできなかったけれど、途中で見るのを止めようとは全く思わなかった。

王道アニメ的な本筋と、奇妙な不安定さ、この相反する二つの要素のバランスが、とても良いアニメだと思う。(ローポリだけど。)

 

まず何が良いって、分かりやすい。

脳味噌に何本かシワが入ってさえいれば老若男女、誰でも見れる。

馴染み深い動物を模したキャラクターの特徴が、掴みやすい。

台詞が簡潔で、お約束通りの展開が多い。

砂漠や湖畔、平原に雪山、サファリパークを連想しやすい物語の舞台も。

 

沢山の仲間と出会いながら、自分が何者かを探す旅を続ける主人公。

仲間各々の長所を活かして危機を乗り越えながら、徐々に物語の謎が解けていく。

最後に仲間が全員集合して、バーンとOP が流れる。

それこそTRIGGER の代表作のようだったが、それが「けものフレンズ」というのは、今期に限って少し皮肉な話だと思った。

 

しかし一方で、セルリアン。これは全く分からない。何それ気になる。次回も見てみよう…

そして突然喋り出す、ボスと呼ばれるロボット。

そもそも「ボス」って何だよ。命名された背景が分からないよ。次回で語られるのかな…

あれ、なんか廃墟みたいな描写がどんどん増えてきてるけど、じゃあカバンちゃん以外のヒトはどこに消えたの…?

といった具合に、分からないし説明もされない要素が、ストーリー中には沢山あった。

 

カバンちゃんとサーバルちゃんの会話も、時々おかしかった。

え、そこで話が終わっちゃうんだ、とか、そこには突っ込まないのね、といった具合に、何かが不足していると感じるシーンが多くあった。

 

「分かりやすさ」と「説明不足」は矛盾するようだけど、それが確かに同居しているのが「けものフレンズ」で、それ故に常に今後の展開が気になるアニメだったのだと思う。(ローポリだけど。)

 

しかし「けものフレンズ」、なんと分かりやすいネーミングであることか。

地球上の生き物は皆、それぞれが個性を持った友達だ、イエー、最高。

…という王道的な本筋と、アニメファンの心をくすぐる少しの謎、不安定さのバランスが良い、「けものフレンズ」でした。

 

あ、べつにローポリが嫌いなわけじゃないです。