アニメ感想:今期の最右翼、ゾンビランドサガの衝撃 ー ゾンビはアイドルの夢を見るか

アイドルを夢見る女子高生が、オーディションへの応募書類を抱えて元気よく家を出ていく。爽やかな朝、眩しい太陽、期待と不安・可能性に満ち溢れた一日が、今日も始まろうとしていた。

直後、衝撃の展開。このアニメがまともだったのは、せいぜい第一話の開始1分ぐらい迄だった。次々とテンポよく繰り出される、不気味な洋館・ゾンビ・謎のプロデューサー・アイドル・佐賀・デスメタルにヒップホップ。

 

誰もが、ぶっ飛んだアニメが始まったと思った。

ゾンビランドサガ ー それは歌って踊れて笑えて泣ける、正統派ごった煮アニメ。

どこにでもあるようで、同じものは二つとない衝撃。

 

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アニメ感想:ハッピーシュガーライフ(2018年・夏)ー 全員異常者。怖すぎて目が離せない怪作

ハッピーシュガーライフ。なんと凶悪なタイトルであることか。

この作品は2018年の夏アニメの中で最も目が離せない、戦慄のジェットコースター・アニメとして、私の記憶に残るだろう。

怖すぎる。このアニメは怖すぎるよ。簡単に言うと「ひぐらしのなく頃に」より怖いです。

 

絶賛放送中で、この記事を書いている今は10話まで終わっている。

それにしても9話は酷かった。称賛の意味で、本当に酷かった。

このアニメは話が進んでいくにつれ、最初はドキドキ・ハラハラだった展開が、段々ともう陰惨・トラウマのレベルの展開になってきて、特に9話は見るのが若干しんどい。

 

ちなみにジェットコースター・アニメとは、私が勝手に命名したカテゴリであって、一般的なものではない。

ジェットコースターのように「わー!」と言っていれば一瞬で時間が過ぎてしまうような、撮り溜めた後の一気見に適したタイプの作品を、私が勝手にジェットコースター・アニメと呼んでいる。

 

同じようなジェットコースター・アニメの類に「Another」という作品があって、割と記憶に残っている。しかし「Another」は、まだスカッと終わった方だと思うよ。

「ハッピーシュガーライフ」は、もうスカッと終わりようがないと思う。本当にどうしようもない作品だ。

もちろん称賛の意味を込めて、どうしようもない作品だと言っている。

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自分のツイートを何度も見返す。そのために9年間、Twitter を使ってきた

twitter.com


気がつけばTwitter にアカウントを作ってから9年が経とうとしている。

私はmixiFacebookTumblrInstagram も開発者用のアカウントしか持っておらず、何かを投稿したことが殆ど無い。

しかしTwitter には現時点で40,000 近くのツイートが投稿されている。

 

一体これは何だ。何でTwitter だけ、40,000 も投稿しているのか。

まあタイムラインには、100,000〜200,000 以上のツイートを重ねている人間が沢山いるけども。

それにしても私が、Twitter だけ40,000 も投稿するに至ったモチベーションは何なんだろうか。

 

そんな感じで、ふと興味が湧いたので、赤裸々にログを残しておきたい。今の私にとってTwitter とは何であり、いつまで使い続けるのだろうか。

 

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フリーランスの「自由」とは不必要な人間関係からの開放である、他は特に自由ではない

このブログでは何度も書いているけど、私は会社員を4年弱やった後に27歳ぐらいでフリーランスになり、3年でフリーランスに飽きて再び会社員になった。それから3年以上が経ち、今は再び次の働き方について真剣に考えている。

もう少し詳しい経緯とか考えていたことは、この記事に書いた。

 

最近、フリーランス時代の仕事仲間など数名と久しぶりに集まって「最近どうよ」的な話をしたり、フリーランスになろうと思っているという人の相談に乗ったりすることが重なり、思うところがあったのでログっておく。

 

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最高のカレーとは何か、レストラン吾妻のチキンカレーを食べたことがあるか

最高のカレーって、どんなカレーだと思う?きっと、食べる人を最高に幸せな気分に導くカレーだと思うんだよな。私はそれを作る。一歩も引く気はねえぜ。

 

先週、レストラン吾妻のチキンカレーを始めて食べた私は、気づいたら上記のようなセリフを他人に言い放っていた。スラムダンクという漫画から言い回しを拝借しつつ、私にとって最高のカレーというものが初めて定義された瞬間だった。

ついにここまで血迷ったか、という感じがする。しかし、それほど、レストラン吾妻でチキンカレーを食べるという行為は私にとって衝撃だったのだ。きっと人生のターニングポイントの一つになるに違いない。そんな確信がある。

これまでの私は、レストラン吾妻のチキンカレーを食べたことがない私だった。これからの私は、レストラン吾妻のチキンカレーを食べたことがある私である。それだけの話なんだけど。

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フロントエンドエンジニアは安い・速い・高品質という夢の時代の中で、その価値が問われている

 その昔、WEB のフロントエンド・HTML 制作とは、安かろう・悪かろうだった。

「安くて」「速い」までは、色んな制作会社やフリーランス、オフショアと呼ばれるアジア諸国のリソースが実現していた。

 

そして、それらの現場から上がってくるHTML を見ると、セマンティクスもカスケーディングもクソも無く、JavaScript はLint エラーばかりで、動いているだけ。

指示書の読み落としや、ブラウザ対応が甘すぎる成果物が、とても多かったように思う。

 

しかし現状は、というと。

「安くて」「速くて」「高品質」なリソースが、その辺にゴロゴロ転がっていると感じる。

特に中国・インド周辺のオフショア勢力が実力をつけていくスピードには、本当に驚かされる。

 

国内のWEB フロントエンド制作の界隈では定期的に、「海外に仕事を奪われる」「AI に仕事を奪われる」という話が盛り上がってきた。

かくして、「安くて」「速くて」「高品質」をアジア諸国が実現しつつあるので、そろそろ本当に時代が変わると感じている。

 

今回は、そんな感じの話を、あくまで肌感で書き殴っていきます。

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WordPress を導入する前に、人間は怠惰で弱い生き物であるという事実と向き合った方が良い

WEB 制作を生業としてきた私にとって、今日までWordPress という単語を見かけない・聞かない日は無かったというほど、このCMS は業界内での確固たる地位を、順調に確立し続けてきた。

 

実は私は、フリーランスだった3〜4年ぐらい前に、もうWordPress は終わると勝手に思っていた。

「かちびと.net」や「Web デザインレシピ」といったWordPress のハウツー記事を配信するブログが隆盛を極め切り、Jekyll やMiddleman といった静的サイトジェネレーターが再び注目され始め、そこにGhost が登場してきた頃の話だ。

 

しかしWordPress は死ぬどころか、感覚的には増々その勢いを増していった。

この実感には当時の私の無知に加え、どちらかといえば受託制作の現場で過ごす時間が多かったことも影響していると思う。

 

今では顧客がWordPress の存在を知っていて、「WordPress でメディアを立ち上げたい」という類の相談が、本当に毎日のようにある。

そして本当に毎日のように、

「まずはWordPress 前提である理由があれば教えて頂けませんか?というか何故メディアを立ち上げたいのでしょうか。」

という問答が始まる。

 

…正直に言って、私は飽きている。

まず、WordPress で構築したメディアを立ち上げ、いわゆるオウンドメディア・コンテンツSEO・インバウンドマーケティングうんたらかんたらが成功した事例を間近で見た記憶など、片手で数え切れるほどしかない。

 

これには勿論、私の力不足もあっただろう。初心者だった私はWordPress で作りたいと言われればWordPrees で作った。

そしてWordPress を通して、WEB デザイナーだった私はPHP の基礎を学び、サーバサイドの経験を積んでいくきっかけができた。

 

すみませんでした。そして、ありがとうございました。良い勉強になりました。私はWordPress が大好きですが、それと同じぐらいWordPress を憎んでいます。

 

ということで、今回はWordPress を導入する前に本当に考えるべきことの、お話である。

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アニメ感想:リズと青い鳥(2018年・映画)ー 青い鳥と青い鳥なら幸せになれるのか

青い鳥は、幸福の象徴と見なされることが多い。

モーリス・メーテルリンクの代表作である「青い鳥」による影響だと思う。

チルチルとミチルは幸せの青い鳥を探して様々な世界を旅する。けれど幸せの青い鳥は一向に見つからない。落ち込んで帰ってきたところ、青い鳥は自分達の部屋の中にいた。そんな感じの話だ。

 

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「ふむ、転職かな」転職の理由を冷静に整理し判断する手順をまとめた

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「ちくしょう、転職だ。」

と、感情に任せた勢いとは正反対である。

論理的に、合理的に、打算的に。静かに、冷静に、粛々と。まさか私が転職を考えている等とは、誰も気がつかない。

「ふむ、転職かな」

私にとって良い転職の始め方とは、そういったものだ。

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アニメ感想:ダーリン・イン・ザ・フランキス ー セックスできるなら相手は誰でもいい二人の物語

そばに来て 崩れゆく抑制 僕を怖がらないで

ダーリン・イン・ザ・フランキス主題歌「KISS OF DEATH」(中島美嘉)より

 

まずHYDE 作詞作曲・中島美嘉が歌う、このOP が絵も含めて素晴らしい。上記の引用は最初の歌い出しで耳に入ってくる一節だけど、この一節だけで本作品のテーマをよく表現していると感じる。

新世紀エヴァンゲリオン」劇場版の主題歌を宇多田ヒカルが手がけるなら、こっちはHYDE中島美嘉で応戦だ。確かに効果は抜群で、壮大なスケール感を表現するために良い選択であるように思う。

 

ダリフラ」の相性で親しまれている、今期絶賛放送中の深夜アニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」が、7話まで放送された。

本作品は、今期では「ポプテピピック」「ゆるキャン△」等と並んで最も話題に登っているアニメかもしれない。

最近の私は放送終了後に感想を書くのが怠いので、半端にはなるが絶賛放送中である今のうちに書いておく。

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